千葉大学亥鼻空手道部 えいさー 亥鼻投票所
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空手部は何をしているの?

皆で突き

  空手と言うとあなたは何を思い浮かべますか。

  空手と聞いたとき何を思い浮かべますか。何段にも重ねた瓦を素手で割る映画の一シーンや、空中で跳び蹴りしている写真、あるいはK1などの総合格闘技などを思い浮かべる人が多いかもしれません。これらは確かに空手道の一部でしょう。けれども、実際の空手の試合や型を見たり、やったりしたことがある人は案外少ないのではないでしょうか。

  このページでは大学に入学してから空手を始めた超初心者の視点から、亥鼻空手部の普段の練習の様子を、空手の経験が全く無い人にもわかりやすいように簡単に紹介します。(そのため内容が正確ではないかもしれません)

  空手には大きく分けて、沖縄から日本本土に伝承した「伝統空手」と、戦後大山倍達が広めた直接打撃の「フルコンタクト空手」があります。亥鼻空手部は「寸止め」ルールを採用する伝統空手の四大流派の一つ「和道流」なので誰でも安全に楽しく練習できます。

  空手部に興味がある人はぜひ練習に遊びに来てください。

  空手部の年間予定は?→スケジュール  空手部の実態とは?→単語帳


空手部の特徴
 @活動時間
   月,水,金 午後6時〜8時
 A活動場所
   千葉大学医学部校舎の裏(大学病院側)にある体育館の1階の剣道場です
 B出費が少ない
   空手着と拳サポさえあれば大丈夫
 C飲まない
   飲み会は年に数回です
   


空手着がある!
  空手の練習は常に空手着で行います。柔道着ではありませんよ! 空手着は見た目は柔道着にそっくりですが、柔道着よりも薄く軽量で素早く動くことを重視しています。(空手の試合では相手の胴衣を掴んで倒すことは反則)

  空手着を着た後は帯を締めます。空手着を着けると自然と気持ちが引き締まります。

  帯の色は段や級によって異なります。亥鼻空手部では初心者から順に、白帯(七級以下)、緑帯(六,五,四級)、茶帯(三,二,一級)を締め、上達して有段者になると、黒帯になります。級や段は年に一度の昇級審査によって昇格することができます。

  通常4年、運動が苦手な人でも6年間続ければ必ず黒帯をしめることが出来ます。


普段の練習


  普段の練習は基本、移動、うちこみ、組み手、形(かた)に分かれています。  まず最初に礼をします。学年順に右から整列し、指導を受ける先輩や、道場に気持ちをこめて礼をします。
  主将「正座」(一同正座)
    「黙想!」(目を閉じる。薄っすらと明かりがもれているぐらいが良いとか。)
    「黙想やめ!」(目を開ける。)
    「正面に、礼!」(全員正面に礼をする。息を吸って吐いて吸って)
  全員 「おねがいします!」
  主将「お互いに、礼!」(全員正面に礼)
  全員 「おねがいします!」
  主将「起立!」(一同正座)
    「これから本日の練習を始めます。礼」(全員礼)



基本
  「基本」の練習では突き蹴り、それから、受けを練習します。

  「突き」とは拳による攻撃です。空手の「突き」では、手を小指から人差し指までしっかりと握り、手の甲から肩までのラインが一直線になるように突き出します。この時、反対側の手はしっかりと胴体に引き付けます。突きは空手の試合で最も多く使われます。突きには、前に出た足と同じ側の拳を突く「順突き」と、前に出ている足と反対側の拳で突く「逆突き」があります。空手の突きは直線的です。ボクシングと異なりアッパーやフックは、無いわけではないようですが、ほとんどやりません。

  「蹴り」は足の指先を十分に背屈させて、指の付け根の手前の膨らんだ部分で相手を蹴るようにします。けれども実際の試合では怪我を避ける意味もあって、足の甲で打撃することが多いです。蹴りの一種の「回し蹴り」では相手の頭部を直接標的にすることができるんですよ。試合で最も多くポイントを取れるのが蹴りです。

  「受け」とは相手が攻撃してきた時に、それを受け止めたり、そらしたり、流したりする動作です。受けは攻撃とのコンビネーションで使われます。また突き、蹴り、受けの動作の直後に大きな掛け声を出して気合を入れるのもとても大切なことです。

  空手では手足を「刀」と考えろと言うように、手や足を武器として素早くに動かせるように何度も練習するわけです。

 突き  主将を中心に円陣になる。まず主将の右脇の人が
  「イチ! ニー! サン! シ! ゴ! ロク! シチ! ハチ! ク! ジュー!(トー)」
  と掛け声を上げる。号令がかかるたびに胴衣のシュッシュッと刷れ、一呼吸遅れて「エイ!」「エイ!」という掛け声がこだまする。号令は時計回りに順番で交代する。




移動
  「移動」とは武道に特有な方法で進むことです。足を前後に開き腰を落として体が斜めになるようにして、左右の足を床にするようにして交互に進みます。体が上下に浮き沈みしないため安定し、また相手に動作を読まれにくくなります。もちろん体は正面に対して常に斜めになっているので簡単に弱点をさらさないようになっています。

  「飛び込み突き」「流し突き」、などの奇襲や、敵からの奇襲を想定した移動も行います。この「飛び込み突き」と「流し突き」は、和道流に独特の動きで、柔術の流れをくんでいます。そのためやや空手らしくない柔らかい動きをします。

  さらに「突き」や「蹴り」を組み合わせながら小体育館の端から端までの往復移動をして、空手の試合で必要な体の動き方、重心の移動を身につけます。最初のうちは足の親指と、指の下のふくらみの辺りの皮が時々剥れてちょっと痛いです。けれども練習を重ねるうちに次第に皮が剥けにくくなり、また皮が剥けてもさほど痛みを感じなくなります。

  主将「これから移動の練習を始めます」
  全員「おねがいします!」
  主将「正面に左順突き一本!」
  全員「えいやー!」
  主将「順突きで前進します。」
    「号令は佐久間さんで。」
  号令「いーち!」
     (全員前進する。)
  全員「エイ!」(極ってから声を出す)
  号令「にー!」
  全員「エイ!」
 ……続く


理想の動作
 基本と移動は初心者、有段者の区別無く、誰もが同じメニューにとりくみます。これらの基本動作は一通り出来るようになってしまえばそれでよし、というものではなく、たとえ上級者であっても、そのつど練習して限りなく理想的な形に近付いていかなければならないもののようです。だから白帯も、有段者も、先輩もそろって基本と移動の動作を練習します。繰り返し繰り返し同じ動作をやり、新しいものが出てくるわけではありません。もちろんわからないときは先輩が親切にアドバイスしてくれますよ。


打ちこみ

  「打ちこみ」では、拳サポ(手を保護する防具。正しくは拳サポーター、ボクシングの選手が手につけているのに少し似ているけれども小さい。赤、青がある)をつけて二人で対面して練習します。この拳サポ、以前は白が主流でしたが、最近は専らウレタン入りの赤青のカラフルなものが用いられています。

  ミュージックにあわせて、実際の試合に用いる基本的な動きや技を交互に練習します。試合とは違って、相手方はほとんど移動せず、反撃はカウンターなど最小限なので、じっくりと自分の技を磨くことができます。前に出している足と左右の同じ拳でアゴなどを狙う順突き、前に出している足と左右が逆の拳で胸などを狙う逆突き、それらを組み合わせたワンツー、蹴りを組み合わせたものなどを練習します。

  初心者は「打ち込み」で相手が攻撃して来ないことが分かっていても、相手の間合いに飛び込むのが少し怖く感じられます。この、相手の間合いに飛び込むということは、相手の攻撃射程圏内に突入するということです。最初は「間合い」という言葉の意味自体がよく分かりませんが、次第に感覚的に「間合い」が感じられるようになってきます。相手の「間合い」に踏み入れると、その瞬間相手の目はそれをキャッチし反射的に拳を突いてきますから、注意して避けなければなりません。そこで試合中は、お互い相手の間合いに入らないように距離を取って、互いに前後にジャンプして牽制し合います。




前後にジャンプ!

  この前後へのジャンプは空手の試合の動きそのものです。ジャンプといっても上下に跳躍するのではなく、ひたすら前後に動きます。上級者になると試合中無駄な動作をしないものですが、初心者はずっと前後に跳び続けます。左右の足を振る普段の生活の歩き方と違って、相手がいつこちらの間合いに入ってくるか読まれにくくなります。前足に重心が乗っている時は、攻撃をしようとするときです。この状態で前足を外すことで、仕掛けの外れたねずみ取りのように瞬発的に前進します。逆に後ろ足に体重が乗っているときは、相手の攻撃から素早く身を引きます。

  前後にジャンプをしているとき、前に出たときに攻撃を加え、後ろに引いた時は突きを出しにくくなります。そう考えるとジャンプの頻度は一種の振動数のようなものです。例えば目の前の敵が一秒間に2回ジャンプしているときは、だいたい1秒間に2回攻撃される潮時が来ます。カウンターを狙っているときは、一秒間に2回しか突きを出せないようでは直ぐにタイミングを外されてやられてしまいます。そこで、前足に重心を乗せた上で、もはや前後にはジャンプせず高周波数で前足だけタタタタタと踏みます。こうすることで、どんなタイミングで攻撃されても、カウンター即刻を打ち返す用意ができます。

  特徴的なのは蹴りです。直接頭部を狙って蹴りを入れるなど、普通の喧嘩?ではあまり見られないようなことも練習します。相手が上手な人だと気がつかないうちに耳元に風が来て驚くことになります。




組み手
メンホー

  最後はいよいよ試合の練習である「組み手」を行います。メンホーと呼ばれる透明のプラスチックでできたヘルメットのような防具をかぶり、実際の試合と同じように突きや蹴りを出します。亥鼻空手部は伝統空手なので、相手の身体に突きをねじ込んで強いダメージを加えるような打撃を目指しているわけではありません。(打撃は特にミットやサンドバッグを使って練習しています)そこで、実際に人と空手をするときは軽く胴体に当たる程度に突き蹴りをします。大切なことは突き蹴りの動作が極まっていることです。過度の打撲は反則になることもあります。

  最初は相手の攻撃範囲に入るのが少し怖い(そして少し痛い、思わず目をつぶってしまう!)ですが、じきに慣れて相手の動きや癖が少しずつ見えるようになってきます。組み手では心理戦も重要な意味を持ってきます。いかに相手に悟られずに攻撃のタイミングを掴むか、あるいは相手の攻撃するタイミングや位置いかに見分けてカウンターを放つか、攻撃のフェイントをかけて、隙を狙ってきた相手を崩す、突然不意を突くといったことも必要です。




形(かた)
 昇段審査の前や、時間に余裕がある時は形を練習します。
「形」とは、やや言葉が不十分ですが、踊りのように一連の定まった動作で、実際に相手と戦っている想定で組み立てられています。大昔沖縄では空手の師匠は数十年かけて弟子に形を伝えたと言われています。一生涯を通じて修練できるほど形は奥深いものです。初心者ピンアン

 このような練習を通じて精神的にも肉体的にも強くなり、組み手や形の試合で勝つことが一つの大きな目標です。


千葉大学医学部空手道部 最終更新2008/3/7
写真はミズノショップ、アイコンは須軽製作所から転載。動画再生にはQickTime等が必要。